子供が児童相談所に一時保護?! 実際に体験した3日間を赤裸々に公開! 警察とのやりとりから、児相での生活、そして家族との再会まで。 同じような経験をされた方、これから親になる方の不安を解消する、リアルな体験談と対応策を紹介。
はじめに:まさか私がこんな体験をするなんて…
こんにちは、5人の子持ちママのゆうぴーです。
我が家は毎日が賑やかで、やんちゃ盛りの子供たちには手を焼くこともしばしば…。
そんなある日、まさか自分が経験するとは思っていなかった “児童相談所” という言葉が、現実のものとなってしまったのです。
あの日、警察から電話がかかってきた時の恐怖と不安は、今でも忘れられません。
まさか、自分の子どもが一時保護されるなんて…。
頭の中が真っ白になり、目の前が真っ暗になりました。
今回は、次男が一時保護された3日間を振り返りながら、体験談と対応策を具体的にお伝えします。
同じような経験をされた方、これから親になる方の不安を解消できれば幸いです。
きっかけは些細…からの家出?!
事の発端は、夫と次男の喧嘩でした。
次男は普段穏やかな性格なのですが、実は強めの癇癪持ち。
一度爆発すると、自分でもどうにもできなくなってしまい、クールダウンするまで時間がかかります。
これは、次男が赤ちゃんの頃からずっと悩んできた問題の一つでした。
家の中でも外でも、一度癇癪を起こすと、泣き叫んで暴れたり、物を投げたりしてしまうことも。
周りの目が気になって仕方がなく、何度も「もうこんな生活嫌だ…」と心が折れそうになりました。
そんな次男のために、私たちはこれまで様々なことを試してきました。
癇癪が起きそうになったら、静かな場所に連れて行って落ち着かせたり、好きなおもちゃで気を紛らわせたり…。
育児書を読み漁ったり、専門機関に相談したりもしました。
しかし、決定的な解決策は見つからず、試行錯誤の日々が続いていました。
そして、事件が起きた日も、次男はいつものように癇癪を起こしてしまいました。
夫は連日の次男の行動に疲弊しきっており、ついに我慢の限界を超えてしまったのです。
「もう我慢できない!」
そう叫んだ夫は、次男を強く叱責し、手を上げてしまいました。
その瞬間、私は「やってしまった…」という後悔の念に駆られました。
しかし、時すでに遅し。
次男は家を飛び出していったのです。
焦りと不安…そして警察からの連絡
次男がいなくなったことに気づいた瞬間、心臓が止まるかと思いました。
「どこに行ったの…?お願いだから、無事でいて…」
普段行く公園や友達の家などを探し回りましたが、次男の姿はどこにもありません。
日が暮れていくにつれて、不安はどんどん大きくなっていきました。
そして、夜20時になろうとしたその時…
「お子様を保護しています」
スマホに着信があり、画面を見ると「〇〇警察署」の文字が。
震える手で電話に出ると、信じられない言葉を告げられました。
「お子様は帰りたがらないと話しており、虐待の疑いがあるため、児童相談所に送致する必要があります」
警察からの連絡…まさかの一言に頭が真っ白に
警察署に駆けつけると、そこにはパトカーの中で不安そうな顔をした次男の姿がありました。
「〇〇くん、大丈夫?怪我はない?」
窓越しに話しかけましたが、次男はうつむいたまま、何も答えてくれません。
その姿を見て、私は涙が止まりませんでした。
警察官によると、次男は一人で歩いているところを通行人に保護され、警察に連れてこられたそうです。
そして、「家に帰りたくない」「お父さんに叩かれた」と話しているとのことでした。
現代において、体罰が絶対に許されない行為であることは重々承知しています。
しかし、当時の私たちはパニック状態。
なぜ警察が介入し、児童相談所という言葉が出てくるのか、全く理解できませんでした。
児童相談所…それは未知の世界への入り口だった
警察から、家庭環境調査と他の子供たちへの虐待の有無を調べる必要があると告げられました。
正直、面食らいました。
児童相談所と聞くと、「虐待」「ネグレクト」といったネガティブなイメージが強く、自分とは無縁の存在だと思っていました。
しかし、次男や他の子供たちのためにも、誤解を解くためには必要なことだと自分に言い聞かせ、調査に応じることにしました。
警察による家庭訪問と上申書
まず、男女2名ずつの警察官が自宅にやってきました。
家の中に入るなり、警察官たちは鋭い視線で部屋の中を見回し始めました。
子供部屋では、ぬいぐるみやおもちゃが散乱しており、とても綺麗に片付けられているとは言えない状態…。
「こんな状態を見られたら、虐待を疑われてしまうかもしれない…」
不安が頭をよぎりました。
女性警察官は子供たちの体にあざがないか、入念に確認していました。
「痛くないですか?」「他に痛いところはありませんか?」
優しく声をかけながら、丁寧に体を調べている姿を見て、少しだけ気持ちが落ち着きました。
他の警察官は夫と話をしており、「今の時代は…」という声が聞こえてきました。
(後で聞いた話ですが、夫は昔ながらの考え方で子育てをしてきたため、警察官から現代の育児について説明を受けていたようです)
この場を借りて、改めてお伝えしますが、夫が日常的に暴力を振るっていたという事実はありません。
次男のプライバシーを守るため詳細は控えさせていただきますが、今回の一件は私たち夫婦にとっても反省すべき点が多く、決して体罰を容認しているわけではありません。
その後、警察官へこれまでの経緯や家族構成、今後の対応などを説明し、上申書を作成しました。
上申書とは、今回の件について、親としてどのように理解し、今後どのように対応していくかを記す書類です。
警察官からは、「子育ては一人でするものではありません。困ったことがあれば、いつでも相談してください」と温かい言葉をかけてもらいました。
児童相談所への送致と不安な夜
警察への対応後、次男は児童相談所へ送られていきました。
「いつ、息子は帰ってこられるんですか?」
不安な気持ちで担当者に尋ねましたが、「児童相談所の職員から連絡があるまでお待ちください」と、具体的なことは教えてもらえませんでした。
警察官が帰った後、数日分の着替えと常用薬、保険証を預けました。
次男が愛用しているタオルケットと、大好きな絵本も一緒に渡しました。
少しでも、次男の心が安らぎますように…。
その夜は、様々な思いが頭を駆け巡り、眠ることができませんでした。
「私がもっとしっかりしていれば…」
「息子は今、どこで何をしているんだろう…」
「もしかしたら、もう帰ってきてくれないかもしれない…」
自分を責め、不安に押しつぶされそうになりながら、ただただ涙が溢れてくるのを止められませんでした。
待ち焦がれた連絡…そして明かされる事実
土曜日だったこともあり、児童相談所からの連絡はなかなか来ませんでした。
休日・夜間用の電話番号に何度かかけてみましたが、「担当者が不在のため、平日の営業時間におかけ直しください」と繰り返されるばかり。
「なんて冷たい対応なんだ…」
そう思いましたが、冷静に考えると、虐待を受けた子供たちのプライバシーを守るためには、安易に情報を教えてもらえないのは当然のことでした。
「息子は今、どこで、誰と、どのように過ごしているんだろう…」
情報がないことによる不安は、時間とともに増していくばかりでした。
そして、気が遠くなるような3日間が過ぎ、ようやく平日の朝9時、担当職員から電話がありました。
その日の夕方、夫と2人で児童相談所へ行くことになったのです。
児童相談所での面談と息子の言葉
約束の時間ちょうどに児童相談所に着くと、緊張感で心臓がドキドキと高鳴りました。
受付を済ませ、案内されたのは、殺風景な個室でした。
机の上には、ティッシュペーパーの箱と、水の入ったコップが置かれているだけ。
窓の外には、子供たちが遊んでいる様子が見えました。
しばらくすると、担当の職員の方と、そして…3日ぶりに次男が入ってきました。
「〇〇!」
思わず駆け寄りそうになりましたが、ぐっとこらえました。
次男は、少しだけ痩せたように見えました。
表情は硬く、3日前よりもずっと大人びて見えました。
担当職員から、まずは今回の件に関する説明がありました。
主な内容は、以下の2点でした。
- 体罰はどんな理由があっても許されない行為であること
- 癇癪などの特性を持つ子供への対応策や、専門機関への相談について
職員の方は、淡々と説明していましたが、言葉の端々から、子供たちのことを真剣に考えてくれているという気持ちが伝わってきました。
その後、次男も同席し、3人で話し合いの場を持つことになりました。
夫は次男に、今回の件を心から謝罪し、二度と手を上げないと約束しました。
「お父さんが悪かった。本当にごめんなさい。もう二度としないから…」
夫の声は震えており、目には涙が浮かんでいました。
次男も、自分の行動を反省し、素直に謝罪の言葉を口にしました。
「ごめんなさい…僕が悪かった…」
小さな声でしたが、しっかりと伝わってきました。
そして、担当職員から告げられたのは、思いもよらない言葉でした。
「実は、次男さんはずっと、この児童相談所内で過ごしていました」
児童相談所の意外な一面…そして、息子との再会
「え…?どういうことですか…?」
私は、自分の耳を疑いました。
てっきり、別の養護施設に預けられていると思い込んでいたからです。
職員の方の説明によると、児童相談所には、外部からは分からないように子供たちを保護する施設が併設されているそうです。
そこでは、子供たちが安心して過ごせるよう、様々な配慮がなされているとのことでした。
「虐待を受けた子供たちが、これ以上怖い思いをすることがないように…」
職員の方の言葉に、私は胸が熱くなりました。
私は、児童相談所に対して、偏見を持っていたことに気づかされました。
「虐待をする親から子供を引き離す場所」
そんなイメージを持っていましたが、実際は違いました。
児童相談所は、「子供たちを守り、支える場所」だったのです。
休日・夜間に電話した際も、居場所を教えることができなかったのは、このような事情があったからでしょう。
次男は、私たちが来るまで、個室でDVDを見ながら過ごしていたそうです。
「どんなDVDを見たの?」
尋ねると、「転生したらスライムだった件!」と、意外な答えが返ってきました。
まさか、児童相談所で人気アニメが見られるとは…。
少しだけ、心が和んだ瞬間でした。
この経験を通して…私たち家族が得た教訓
今回の件は、私たち家族にとって、大きな試練であり、学びを得る機会となりました。
子供を持つ親として、体罰は絶対に許される行為ではありません。
しかし、人間である以上、完璧な親でいることは不可能です。
大切なのは、間違いを認め、子供と向き合い、共に成長していくことです。
そして、地域や行政のサポートを積極的に活用することも重要だと感じました。
子育ては、決して一人で抱え込むものではありません。
子供のSOSに気づくことの重要性
今回の件で、改めて痛感したのは、子供のSOSに気づくことの大切さです。
次男は、言葉ではなく、家出という行動で、私たちに助けを求めていたのかもしれません。
「どうすればいいか分からなくて、怖くて、辛かったね…」
次男を強く抱きしめながら、心の中で謝り続けました。
子供の発するサインを見逃さず、しっかりと向き合っていくことが、親としての責任です。
「これからは、もっともっと話を聞くからね」
親としての成長と家族の絆
今回の経験を通して、私たち夫婦は、親としての未熟さを痛感しました。
そして、改めて家族の大切さを実感しました。
「お父さんもお母さんも、まだまだ未熟だけど…一緒に頑張ろうね」
子供たちの笑顔を守るため、これからも家族で力を合わせ、乗り越えていきたいと思います。
最後に:子育ては予想外の連続!でも、大丈夫!
子育ては、予想外の出来事の連続です。
楽しいこと、嬉しいことばかりではありません。
時には、辛くて、苦しくて、逃げ出したくなることもあるでしょう。
でも、大丈夫です。
あなたは一人ではありません。
今回の私たちの経験が、少しでも同じような悩みを持つ方々の参考になれば幸いです。
そして、一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、専門機関に頼ったりすることも大切です。
一人で悩まないでください。
頼ってください。
私たち親も、子供と一緒に成長していきましょう!
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